私が衛星放送を入れるまで その4 | イギリスはやっぱりマズい

私が衛星放送を入れるまで その4

普通の申し込み用電話番号は夜11時まで受け付けているにもかかわらず、
共用アンテナを持っている「チャラい客」用電話は
夜8時までしか受け付けていないことが判明し、
その日のうちに申し込めなかった私


翌日は土曜で、外出の予定があったのだが、
朝一生懸命起きて再度電話した。
電話が嫌いなわたくし、
FMの音を小さくし、メモ帳とボールペンを脇に置いて、
深呼吸していざ出陣。


「スカイ・デジタルです」



げげっ


どう文字で表現したらいいか分からないのだが、
その英語はインド系の英語だった。
私は職業柄、きれいな英語を話す人にしか慣れていない。
インド系の人に会うこともあるが、
彼らはきれいな英語を話すインド人なのだ。


しかし、今英国ではコスト削減の一環として、
コールセンターなど顧客サービス部隊をオフショアに出す動きが非常にさかんだ。
人件費が安くて、英語を話す国への移管・・・
というと、
自然と対象は旧植民地だったインドあたりになる。
そのせいで、
カスタマサービスに電話するとインドにつながることが結構ある。

「インドは英語を話すし人々の能力も高い」
と彼らは説明する。
が、確かに彼らは英語を話しはするけれども、
かなり強いアクセントがある
そもそも、美しい英語でさえ一生懸命集中しないと聞き取れないような外国人には、
インド人の英語は非常に聞きづらいのである。
(私には「カチカチ」言っているように聞こえる)




名前と住所などを聞かれた後、
簡単にどんなパッケージがあるかの説明をしてくれたのだが、
ウェブで見て知っていなければたぶんその場で聞いても分からなかっただろうと思う。
で、電話の向こうの兄ちゃんは言った。


スカイ「(なんたらかんたら)・・・・・じゃあここに電話してください」

え?
今なんと言いましたか?


なんでまた電話しないといけないの?

あなたに電話したんですから
すべての手続きをあなたがやってくれるんではないんですか




スカイ「いや、だからあなたのお住まいのエリアをカバーしているエンジニアが云々かんぬん」


まさか、うちのエリアを衛星がカバーしてないとでも?


零「いや、うちは絶対にカバーされています。
なぜなら1年前に大家がここに住んでいて、
それまでずっとスカイを見れてたんですから」
スカイ「(うんたらかんたら)」


よく分からんが、
どうもエンジニアにかけろと言っているらしい。


あんたが電話してくれればいいじゃん…
なんでこうイギリス人は気がきかないんだ。




仕方ないので、教えられた番号にかける。


「スペクトラムです」

よっぽどまともな英語である。



「えーと、スカイに入りたくて、申し込んだら
ここに電話しろって言われたんですけど」

というと、
固定電話(landline)があることを確認した後で
また住所と氏名を聞かれた。
(固定電話がなんで要るのかよくわからない)

ス「じゃあ、インストールに行きますけど、
空いている日程をdiaryで調べてきますので
少々お待ちください」

ガチャガチャ。

ホールドもせずに彼はどこかに行ってしまった。
そのせいで、奥で彼がなんかガタガタやっているのが丸聞こえ
電話受けて、スケジューリングもして、全部自分でやっている。
家内制手工業みたい
きっとちっこい会社なのだろう。


ス「一番早いと、15日の土曜日ですね」

え。土曜でいいのか。ラッキー。
えげれす人でも土曜日働くのか!(驚)

ス「デコーダ用のカードがそちらに届くはずなので、
インストールの2日前までに着てなかったら電話してください。
インストール時にとても大切なので」

そうですか。

ス「それから、当日何時に伺うかは前日にこちらから電話します」

えっ。
てことは前日まで時間が分からないのか~
土曜の予定立てられないじゃん チッ




というわけで、後はエンジニアを待つだけになった。

しかし、ここは地の果て英国。

カードがちゃんと着くかは保証の限りではないし、
エンジニアがちゃんと来るかも不安だし、
来てちゃんとその日に見れるようになるかもかなり不安
だ。

何があっても驚かない国英国。
どんな理由ですべてが台無しになるか読めない国英国。

続報を待て。

(つづく)